【Linux】【LPIC】Linuxコマンドをすべては覚えたくない!

Linuxやハード面の知識のためにLPICの勉強をしています。LPICのレベル1ではコマンドが多く出題されますが、すべて覚えるのは難しそう。私自身も覚えることには自信がありません。そこで、なるべく知っている知識や組み合わせてコマンドを覚えられるようなエッセンスを以下で紹介します。

完全にLinux初心者である私自身の考え方なので、「コマンドを覚えるとかありえない!とか「結局わからん」と思っても悪しからず。あくまでも例を示すだけであって、すべてこれが当てはまるわけではないため、Linuxコマンド学習の導入で参考にしていただきたいです。

また、この記事ではコマンドのオプションについては触れません。誤りがあったり、もっと良い方法があれば指摘をお願いします。

基本は3つ

Linusのコマンド」と聞いて思い浮かぶものは何でしょうか? ls、grep、mkdir、touch、cat、kill、man などなど、多くあります。これらのコマンドを解析すると、例外を除けば基本的に以下の3つから構成されると思います。(ここでは、gitやyumなどのソフトウェア名によるコマンドは除いています。こちらについては各ソフトウェアのコマンドを調べてください。)

  1. 英単語
  2. 単語の省略
  3. 単語の組み合わせ

これらを考えると、何となく、そのコマンドで何ができるかも分かってきます。それでは1つずつ紹介します。

1. 英単語

「英語が嫌い」や「英単語とか覚えてない」という人もいると思いますが、逆にコマンドから単語を覚えていくのもいいかもしれません。興味のあるものから覚える方がモノは覚えやすいですから。

では、そのまま英単語になっているコマンドの例を出します。

英単語の意味コマンド実行でできること
find~を探す指定した検索条件合致するファイルを検索する
mount~に乗る/登る指定したファイルシステムに、ディレクトリからアクセスできるようにする
jobs仕事(複数形)バックグラウンド動作中または一時停止中のジョブを表示する
history歴史コマンドの実行履歴を表示する

このように英単語の意味から分かりにくいコマンドもありますが、何となく覚えやすいのではないでしょうか?

2. 単語の省略

個人的ですが、この場合が多いと思います。ただ、「英単語を覚えるだけでもつらいのにー」と思う人もいるかもしれないです。

では、省略された単語がコマンドになっている例を出します。

省略前省略前の意味コマンド実行でできること
manmanualマニュアル指定したコマンドのマニュアルを表示する
rmremove~を削除する指定したファイル/ディレクトリを削除する
mvmove~を移動する指定したファイル/ディレクトリを別のディレクトリに移動する
catconcatenate~を連結する指定したファイルを(連結して)を表示する

3. 単語の組み合わせ

実際の例と組み合わせの法則も少し紹介します。

では、単語が組み合わさってコマンドになっている例を出します。

組み合わせ組み合わせの意味コマンド実行でできること
mkdirmake + directory~を作る + ディレクト指定した名前でディレクトリを作成する
fsckfile system + checkファイルシステム + ~を確認する/etc/fstab に記載されているファイルシステムをチェックする
lslist + segmentsリスト + 区分指定したディレクトリの内容の一覧を表示する
sha256sumsha256 + sumSHA256(暗号化の一つ)+ 合計指定したファイルの内容を暗号化または暗号化のチェックをする

上表のように様々な組み合わせがありますが、これらはどんな法則があるのでしょうか?私自身が学習した中での法則を以下に示します。(なんとなく英語の学習の様ですが…)

  1. 動詞+名詞 or 名詞+動詞
  2. 複数の名詞(または形容詞)

ここで使う動詞/形容詞/名詞の例は以下です。

タイプ単語の例意味
動詞mk(make の略)~を作るmkdir、mkfs
動詞add~を追加するgroupadd、useradd
動詞del(deleteの略)~を削除するuserdel、groupdel
動詞ch(changeの略)~を変更するchmod、chown
名詞sum合計sha256sum、md5sum
名詞p(process の略)プロセスpgrep、ps(s は status)
名詞d(disk の略)ディスクdf(f は free)、du(u はusage)
名詞grep ※1指定条件に合致する行の検索fgrep、egrep(e は expaneded)
名詞e2 ※2ファイルシステムext2e2fsck、debuge2fs
形容詞f(fixed の略)固定されたfgrep、fdisk

 ※1 global regular expression print()の略
 ※2 ext2ファイルシステムの種類の1つ) の略

まとめ

これまでのことをまとめます。基本的なコマンドは以下のように構成されています。

  1. 英単語
  2. 単語の省略
  3. 単語の組み合わせ
    1. 動詞+名詞 or 名詞+動詞
    2. 複数の名詞(または形容詞)

ちなみにオプションについてですが、同じく単語の省略が多いです。こちらも調べてみてはいかがでしょうか?

とにかくコマンドを覚えるだけではなく、意味まで考えると分かりやすいです。また、分かっただけではなく、実際にコマンドを実行して結果を見ることができれば、自然に使えたり、試験で思い出したりできると思います。個人的にはコマンドの使い方や英単語の意味を知ることができたので、これを書いてよかったかと思います。

とりあえず試験のときは、「すべては」覚えないでくださいね!